6月16日の「お米会員と生産者の交流会」は、中止としました。  前日帰宅してからテレビの天気予報をみていると、明日は豪雨による河川の氾濫や崖崩れに要注意とあり、深夜になって益々雨足が激しくなり、早朝に出勤して中止と決め、参加予定者、市役所のバス配車担当や轟の里グループさんなど関係者に慌しく連絡させてもらった次第です。6時過ぎには、既に列車で参加すると駅に向かっている方もおられ、幸いにも携帯電話を持っておられたので家族の方から連絡をとってもらい引き返してもらったという一幕もありました。轟の里グループの責任者に電話を入れるも連絡がとれず、もしやと思い集会所に行ってみると、案の定4時にはキッチンに入り、6時には火を入れたという。交流会中止の決定の連絡は届いていて、今日は集落全員の慰労会に切り替えたとのこと。10時過ぎには会場に現れて輪投げなどのゲームに興じている人もいて、雨で農作業は休みなので絶好の骨休みになるという。11時には料理もできあがる。しいたけ、人参、ごぼうなどののった大盛りの押し寿司にピンク色のデンブや緑色のいんげんが彩りよく添えられている。惣菜は、轟でとれた椎茸、人参、破竹、コンニャク、じゃが芋に魚のすり身の天ぷらを薄く味付けした煮物、これは毎年の交流会に提供していただいている物惣料理です。田植えを終えて豊作を祈願する早苗宴に供される料理そのもの。私も1人前頂戴しましたが、昼と夜の2回に分けて食べて丁度良い量です。集落にはカラオケ同好会もあり熱心な高齢者もいるようで、さぞかし賑やかな宴会となったのでしょう。
 棚田は厳しい作業が要求されますが、豊かな恵みと手応えと喜びを与えてくれる。ここは、また単なる経済活動の場ではなく、人生の喜怒哀楽を共有して生きる場でもある。確かに都会に比べて金の実入りは少ないが、支え合う人間がいる。私の住む地域でもこうした人のつながりが徐々に薄れていることを考えますと、羨ましいような気になります。轟には日本の原風景があり、こころのふる里でもあるということを改めて認識しているところです。
 例年雨天決行ということで8年間続いてきましたが、中止は初めてのこと。雨滴が田圃に波紋を広げる中で、タガメ、オタマジャクシなどの生物が元気よく泳ぐ姿や、雨に洗われた1万300本の白、藍、ピンク、紫色のあじさいが咲く野道を、色とりどりのパラソルの列が行く光景を思い描いたりしていましたが、本年はそんな夢も見事に打ち砕かれました。関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけしましたこと、この場をかりてお詫び申し上げます。
 秋には、晴天の下で「彼岸花とそばの花めぐり」で、お会いできることを心待ちにしています。