JRの駅に「駅弁」があり、空港には「空弁」がある。ならば道の駅にも「道の駅弁」があってもよいのではないか。
 平成5年に道の駅が発足し、同16年には九州・沖縄にも100を数える道の駅が開駅するようになり、「道の駅」が相互に情報交換をし、お互いに切磋琢磨する場が必要なのでは……ということで、九州・沖縄道の駅向上会議が設立されました。各県に分科会を置き、それぞれに研究実践するテーマを設け、年1回の総会でその成果を発表することとし、全体で取り上げるべき課題があれば、全体で実践するということにしました。その中で提案されたのが道の駅弁キャンペーンでした。
 最近は家族やグループでドライブがてら道の駅めぐりを楽しむ人が多いので、地域ならではの弁当を味わっていただき地域をアピールしたらという発想です。当駅として、弁当を出荷している製造者10軒に集まってもらい、旧来の弁当以外に1軒に1品以上地域の素材を使った季節感のあるお弁当、価格は700円~1,500円にセットし、当然リスクも高いので当初は土、日、祭日に限定し、1日に20個までとしてスタートしました。マスコミ各社の協力もあってお客様の評判もよく、売上げは順調に推移してきました。フジテレビの「とくダネ!」も取材に来られ、漁師が港で魚を水揚げし、調理場で弁当に加工し、道の駅でそれを買われているお客様の反応を一連の流れで放映して下さり、当駅自慢の「ハモ寿司」をゲストが試食するシーンも写し出されたりしました。今では「道の駅弁」のおこしかけと言われるまでに皆様に親しんでいただけるようになっています。
 今秋で「道の駅弁フェアー」も第17回目となりますが、最近は内容がマンネリ化しつつあり、ここで新商品を開発しないとお客様に飽きられてしまうのではないかと心配しています。そうした思いで、地域産農産物を素材としたレシピコンテストで好感度を収めている地元青豊高校のクッキング部の生徒さん達に力を借りることにし、食品コンサルタントの尾崎正利氏を講師に招き、8月7日弁当づくりのワークショップを開催しました。部員32名が5班に分かれ、それぞれにテーマを設定してもらいました。「年配者向け」「野菜ヘルシー」「親子で食べる」「がっつり」「同世代の女性向け」といったテーマが出てきました。それぞれにメニューを考えて弁当箱に盛り付けたイメージ画を画用紙に描いてもらいました。今後は、イメージ画を参考に弁当加工者が地元産食材を盛り込んだ季節感のあるメニューを作成し、10月初旬には生徒さんも参加した、試食会を開催する。合格した弁当は、秋の「道の駅弁フェアー」に出品することにしています。生徒さんも、「私達のアイデアが身近な場所で商品になるのはうれしい。」と言って、張り切っています。どうぞ秋のフェアーにご期待下さい。