経済紙「日経ビジネス」から本年道の駅が20周年を迎え、1,000駅を突破するタイミングに合わせて、道の駅をテーマにした15~20ページ程度の大型特集を予定しており、「道の駅」豊前おこしかけを取材したいと、3月22日に東京から記者とカメラマンが訪ねてきました。このビジネス誌は、とりわけ「地域経済の活性化」に関心があり、①当道の駅が開駅当時から農産物の知名度を上げて産業振興に寄与していると聞き及んでいるが、その実態を知りたいということ、②いずこも高齢化とともに農業人口が減少している中で、おこしかけ未来塾を立ち上げている。その動機と具体的な取り組みの状況を知りたい。生産者や加工者と私へのインタビューを行い。同行のカメラマンが関係者の写真撮影をして記事にするとのことです。
 朝9時から昼過ぎまで、途中から未来塾の塾長の坂東さんも加わってのインタビュー。昼食は青豊高校生のプロデュース弁当を食べてもらい、そのあと轟地区の棚田やゆず畑を案内しました。かつては230人もいた住民が今は30人を切り、しかも大半の人が75歳以上という超限界集落となっている。その中で日本の原風景ともいうべき棚田の美しい景観を維持し、豊作を祈念する早苗宴や豊作を感謝しての神楽奉納など日本の農村の伝統文化を守り続けていること。一方、耕作放棄された田圃では萱が生い茂り、鹿の糞が散乱している状況、傾斜の強い畑でのゆず栽培は過酷な労働を強いられるという現実も知ってもらいました。道の駅おこしかけが10年以上にわたって棚田米1俵(60kg)を18,000円で買い続け、ゆずの生果も市場の2倍の価格で購入し続けて、限界集落が消滅集落にならないように努力していることも強調しておきました。
 当日は麗らかな春日和で、道の駅の河津桜は葉桜になり始めていましたが、途中で見た才尾の1本桜はもう八分咲きでした。天地山付近の畑では麦が勢いよく伸びて一面に青色となっているところや、菜の花の黄色に染まっているところもあって美しい田圃風景が紫、白木蓮や雪柳が白、連翹、サンシュウ、ミツマタの黄色の花が今を盛りと咲き競っていました。周囲の山の山桜も満開で、花は吉野だけではないという想いを強くしました。帰路、川底柿グループの加工所に立ち寄り、ゆずペーストを加工する現場を見てもらいインタビューをし、写真撮影を終えたところでお茶を御馳走になり、お茶受けにフキと竹の子の煮付けをいただきましたが、これが絶品。一同大感激。記者とカメラマンは無事取材を終え、田舎の春を満喫して東京へ帰りました。記事は、4月中旬に発行されるとのことです。