正月元日、久しぶりに豊前市、中津市の商店街と大型商業施設を歩いてみました。両市の商店街で営業しているお店はなく閑散として淋しい限り。かつては豊前市でも中央通り商店街では、除夜の鐘を聞くと同時に日本一早い朝市と銘打って軒並み〆飾りをし、国旗を掲揚して、煌々と灯りをつけ店開きをしていました。市民も子供連れで福袋などを目当てに出かけ、会う人ごとに新年の挨拶を交わして、大層なにぎわいでした。モータリーゼーションの普及により、駐車場施設の少ない商店街からはお客様の足は徐々に遠のき、店主の高齢化や後継者の不在も重なって今日のシャッター通りとなってしまいました。一方、中津市の大型店舗では元旦から初売り。東京のお菓子の老舗の福袋なども用意され、食品売り場にはお寿司やお総菜などの盛鉢も数多く並べられ、レジには長い行列が出来る程売れていました。高齢者や共働きの家庭ではお正月のお煮しめなどを作ることはしなくなり、便利な大型店での買物で済ませるようになってきたのでしょう。女性衣料品を売るお店ではお正月お年玉セールを開催中で人だかりができ、笑顔で買物袋を提げて出てくる人も多くいました。
 確かに大型店は充分な駐車場を備え、流行の商品を置き、入居する店舗の新陳代謝も激しく、子供連れでも安心して歩け、休憩所もある。消費者の支持が集まるのは自然の流れではある。多くの人の働く場も確保されているのは事実。しかし、お金の流れを見ると、固定資産税などを除いて、地方で吸収された資金は中央に流れ、地方に還元されているのは少ないのではないかと思う。
 私達の「道の駅豊前おこしかけ」は、元旦から営業。今年は天候に恵まれたこともあってお正月3日間は、対前年同日比で売上げ16%、集客数11%増と大層なにぎわいでした。考えてみますと物産館、対面販売、屋台村の売上げを合計しますと年間6億円になり、お客様の構成は地域外が90%を占めていますので、年間5億円以上の『外貨』を稼いで地域に還元していることになります。道の駅のもつ使命というか役割の重要性を今改めて考えているところです。お買物をしていただいているお客様への感謝の気持ちを忘れずに、一方商品を提供していただいている地域の生産者・販売者への常日頃からの謙虚な気持ちでの対応を怠らずに精進して参ることが大切だと思います。マスコミ報道によると、「道の駅」を含めた直売所の利用者が増えているが、躍進の要因は「新鮮さ」と「安心・安全」にあるとのこと。私達は、これらのことに思いをいたし、豊前ならではの魅力ある店づくり、地域に元気をもたらす店づくりに邁進してまいりたいと思っている次第です。